天文学や暦学を担当する官職でもあった陰陽師
現在では小説や漫画の影響で、呪術や式神で怨霊退治を行う存在というイメージがある陰陽師ですが、暦の作成を行う国家公務員のような陰陽師も存在しました。安倍晴明を祖とする土御門家(つちみかどけ)は、その多くが陰陽頭を務めていました。
6~7世紀に中国から伝わった暦法や陰陽五行説は、現在でも日本の生活習慣に根付いています。十干十二支の干支は誰もが知るものですし、立春や啓蟄といった暦も季節の変わり目を示すものとして耳にします。
陰陽道は陰陽五行説と密接な関係を持つ天文、暦、時刻、易など自然観察に関わる学問を扱っていました。まだ怨霊や祟りが信じられていた奈良時代から中世にかけては、災いを避けるための占術と呪術を扱う存在ともなりました。