SPOT 5

若狭町

福井県年縞博物館

三方五湖(みかたごこ)のひとつである水月湖(すいげつこ)の湖底に堆積した、約7万年分の「年縞」(縞模様の地層)を展示する、世界でも希少なミュージアムです。若狭三方縄文博物館や野外ステージの縄文コロセウム、竪穴式住居が再現されている縄文広場などがある「縄文ロマンパーク」内にあります。

縞模様の地層「年縞」をテーマにした世界初の博物館です。水月湖(すいげつこ)の湖底で発見された7万年分・45mの実物の年縞が、美しいステンドグラスとなって実物展示されています。

水月湖は湖底がかき乱されない「奇跡の湖」

三方五湖は水質や水深の違いから濃さの異なる青色に見える「五色の湖」で、若狭地方を代表する景勝地です。その1つである水月湖は水深が最大で34mと深く、春から秋にはプランクトンの死骸や珪藻などが、晩秋から冬には黄砂や鉄分などが1年に1層ずつ(平均で約0.7mmの厚さで)湖底に堆積していきました。

水月湖には湖内に流れ込む河川がなく、水深が深く湖底に酸素がないため生物が生息しておらず、湖底の堆積物がかき乱されることがありませんでした。さらに断層活動のため湖が埋まることもなかったことから、年縞が形成される環境としては奇跡といえる環境が整った湖だったわけです。

年縞は1年に1つ形成される層が湖底に積み上がっていったもので、水月湖には実に45m、約7万年分の年縞が存在しています。過去の気温や降水量などの気候変動、周辺の植生の変化、洪水や地震などのデータを年単位で把握できるため、より詳しく、より過去の年代まで分析することが可能になりました。

7万年分の年縞がステンドグラスに

地質学の世界では化石や地層の年代を調べるため、以前は木の年輪をものさしとして使用していました。放射性炭素の量を測定し、年輪と比較することで約1万4700年前までの年代が特定できるようになっていました。それ以前は氷河期にあたるため、ものさしとなる樹木が存在していませんでした。

このものさしを一気に延長したのが、水月湖の年縞です。7万年前までの化石の年代が正確に測定できるようになり、2012年のユネスコの世界放射性炭素会議総会において、水月湖の年縞から得られたデータが地質学的年代決定における事実上の世界標準となりました。

館内には、年縞とはどのようなものかを知ることができる「年縞シアター」をはじめ、7万年分・45mの年縞の実物をステンドグラスにしたギャラリーなど、常設展として多様な展示があります。またグッズショップやカフェなども併設されています。

SPOT INFORMATION

施設名
福井県年縞博物館
住所
〒919-1331
福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1
縄文ロマンパーク内
電話番号
0770-45-0456
開館時間
9:00-17:00
(最終入館16:30)
休館日
火曜日、年末年始(12/29~1/2)
入場料
一般 500円(団体400円)
小中高生 200円(団体160円)
※団体は20名以上
駐車場
あり(無料)
普通車 70台